東日本デザイン&
コンピュータ専門学校
卒業進級制作展2026
受賞作品一覧
講評:
パネルを4枚つなぎ合わせた120×120cmの大きな画面に、アクリル絵の具で色彩豊かに描き上げた作品です。4枚はそれぞれ時間の異なるテーマで描かれています。
画面の中には地球上のモノが溢れていますが、それらの表情は笑顔です。地球の中心には作者が夢でみた『木叶(もくと)さん』が配されており、よく見ると画面の所々に『木叶さん』が見え隠れしています。地球の時空を描きながらも、作者の夢の世界も含まれているのかもしれません。一見すると可愛いさや緻密さが際立って見えるかもしれませんが、それ以上に時間の経過や広がりを感じるスケールの大きな作品に仕上がりました。入学当初から変わらない作者の素直で優しい視点が大きな魅力だと思います。
講評:
架空のソーシャルゲームという枠組みを、イラスト単体ではなく「一つのプロダクト」として徹底的に作り込んだ、熱量の高い素晴らしい卒業制作となりました。
まず、キャラクターデザインの秀逸さと、SSRカード特有の「引き」の強い構図・ライティング技術に目を引かれました。
特筆すべきは展示の構成力です。UI画面の作り込みだけでなく、ブースに置かれた瓶や古びた書類などの小道具から、画面の外にある「世界観」を五感で伝えようとする執念を感じます。
単なる絵の展示に留まらず、ユーザーの没入感をデザインしようとする姿勢は、商業クリエイターとしての高い資質を証明しています。
講評:
規定課題であるプロモーションデザインの秀逸さに加え、自由課題の完成度を加味した総合的な評価により、本作品を最優秀賞に選定いたしました。
規定課題「ベーカリーショップの販促計画」では、緻密な色彩計画とCIとしての高い完成度、さらにムービー・Web・ポスターの各媒体におけるビジュアルクオリティが鮮烈でした。「幼少期から20代、およびその親世代」という幅広いターゲット層のコンセプトを見事に捉えています。
自由課題「My Day」は、「架空の1日の流れ」というテーマに対し、あえて「テキスト」を主軸に据えた意欲作です。巧みな画面構成によって、グラフィックデザインの本質的な面白さが存分に引き出されています。
講評:
ポーズの明確さや重心、物理感の表現など、アニメーションの基礎技術が堅実であり、その中でも完成度の高い作品が見られた点を評価し、選出しました。
例えば「キック」は、一連の動作が滑らかで、違和感の少ない動きとして成立しています。上半身の捻りなど細部を詰めることで、より説得力が増すでしょう。「パンチ」では、打ち込む拳に重さが乗り、“当たったら痛そう”と感じさせる表現となっています。初動の軽いステップにも体重が伴っています。パンチ直前の右手首が前に出るタイミングを少し遅らせると、さらに完成度が高まるでしょう。
進路先であるゲームモーション制作では、キャラクターがその世界に実在していると感じさせることが重要です。地面を踏みしめる力強さや、重い武器を振った際の慣性、予備動作のタメやフォロースルーは爽快感や手応えを生み出します。本作からは基礎力と可能性が十分に感じられました。今後のさらなる活躍を期待しています。
講評:
この作品は、”音”にこだわりをもって制作されたゲームです。
企画・仕様設計段階から、音だからこそ醸せる恐怖を表現するために、どのようなアプローチが相応しいか、どんな技術が活かせるか、こだわりを追求しながら作り進めていました。仕様設計の段階では、クラス図の作成も行い、実装前の見積もり、オブジェクト指向を意識しており、実際の実装段階ではブレることなく開発を進めた自直な制作姿勢も評価を上げた一因です。
そうして完成させた機能が、本作最大の特徴である「騒音システム」です。これは、3D空間の騒音を発生させる複数のオブジェクトの管理、騒音をトリガーとしたイベントの仕組みをまとめたもので、ゲーム性の根幹を支えています。
ここまで苦労なく到達したわけではなく、逆境の中でも努力した彼自身を教員として称賛します。この作品は、日頃から多くのゲームに触れ、そこから得た学びをもとに技術を探求することで制作に至った、まさしく集大成と言えるでしょう。
講評:
今年度の最優秀賞には、社内ポータルサイトが選ばれました。
本システムは、勤怠管理やレポート機能、社内チャットや掲示板、社内Wiki、経費申請などのワークフローやチケット(問い合わせ)管理、ユーザ・マスタ管理、承認ルート設定、権限管理など、企業活動に必要な機能を多岐にわたり実装しています。
限られた開発期間にもかかわらず多彩な機能を実現しており、総合的な完成度は非常に高いものとなっています。また、授業で習得した技術を組み合わせ、さらに発展的な技術へ挑戦している点も高く評価されます。
試行錯誤を重ねて課題を乗り越えた経験は、本校卒業後に社会で活躍するうえでも大いに役立つ貴重な経験となるでしょう。今後のさらなる活躍を期待しています。